段ボール(ダンボール)の基本 
 

●段ボールの紙

●段ボールの紙について 段ボールの紙は、古紙から作成した段ボール原紙を3種類の板紙の接着による合紙である。表面の紙を、表ライナ(フラットになっている)と言い、裏面の紙を、裏ライナと言い、この二つの間に波状板紙を中しんと言い、挟んで接着したものが段ボールシートです。この、中しんの使い方に基づいて、強度や保存性を増すことができます。
 
 
 
 

●表ライナ、裏ライナに使う板紙にも種類があります。主なものに、・Dライナー : ジュートライナー(古紙含有率100%) Dライナーは印刷に不向きですが安価なために パットなどの緩衝材として使用することが多い。・Cライナー : ジュートライナー(古紙含有率 90%以上)・Kライナー : クラフトライナー (古紙含有率 50%以上)Kライナーはクラフトライナーと呼ばれるようにバージンパルプ100%で造られていましたが、製紙の製造技術が進歩したため 現在は古紙を含んでいます。・特殊ライナーとして、耐水・撥水・耐油・茶殻など機能性を高めたものもあります。●フルートと呼ばれる(Fと表示されます)中しんの波状加工の高さと繰り返し数の加工によりさらに厚さの種類があります。用途により茶色(クラフト色)だけで無く、白色・木目などの模様・カラー印刷など多種多様な段ボールシートもあります。ほかにも、片段(平らな板紙が1枚だけ)・多層(波状が2層・3層)など特殊な形状もあります。

 
段の種類    段の高さ 用途例 特長
 Aフルート  約5mm  外装用  大きな衝撃の吸収性と強い圧縮強さがある。
 Bフルート  約3mm  外装用
内装用
 比較的重く、硬い内容品の包装に適しているので、
缶詰や瓶詰類の包装に多用している
Cフルート   約4mm 外装用 海外で一般的使用、これから国内でも使用されるだろう。 
Eフルート 約1.2mm 個装用 印刷性も良く、板紙より厚いので強度も衝撃性もある。
Fフルート 約0.75mm 個装用 メール使用の箱やポスターケースなどに使用される。
板紙よりは厚く強度があり計量である。
Gフルート 約0.55mm 個装用 オフセット印刷ができるので、緩衝性のある
カラーの化粧箱として使える。
 

◎段ボールは環境に優しい(リサイクルシステム)
 

段ボールは商品を包み運ぶ役目を終えると処分されます。しかし、その処分と言っても、燃えるゴミに出さずに、資源ゴミとして回収されていきます。これがリサイクルの優等生と呼ばれる段ボールなのです。
日本での段ボールの回収率は、8~9割と言われています。回収されて生まれ変わる。何度も繰り返しリサイクルされる。環境にとても優しい素材なのです。
 

 
※段ボールに印刷されているリサイクルマーク
 
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